大日本塗料(子会社)における不適切行為およびJISマーク表示一時停止について
全国鐵構工業協会共済事業の協力会社である大日本塗料株式会社が、連結子会社で判明した不適切行為について、2023年10月26日にプレスリリースされました。
大日本塗料株式会社から経緯・対応等について報告を受けた上で、製品の品質・安全性に問題はないことを確認しております。なお、同社では外部の弁護士などから構成される特別調査委員会を設置し、追加調査を行っているとのことです。新たな情報が入り次第、報告いたします。
1.JISマーク表示一時停止の要因である、不適切行為(検査結果の改ざん)について |
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社内で定めた工程検査(大日本塗料で実施している工程検査/改ざんが行われた箇所) | |
・ | JIS規格に規定される品質項目とは別に、大日本塗料独自に設定している検査項目 |
・ | JIS規格で網羅されない組成安定性について確認することを目的としている |
・ | JIS認証を取得する場合には、この工程検査項目も併せて申請し、JIS品質検査を実施する取り決め |
→ | 工程検査の項目として設定している「粘度・比重・光沢度」において、検査結果の改ざん及び検査結果規格外製品を出荷する不適切行為が確認された。 |

※規格値から外れてはいるが、塗膜性能は確保されJIS品質規格は合格するレベル
2.大日本塗料対応/不適切行為に対する対策 |
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・ | 日本塗料検査協会に規格値の変更を申し入れ、承認を得たことで、2022年8月以降の製造品について不適切行為は一切認めておらず、対策が完了した状態であることを確認済。 |
(JIS品質に問題が無いことも確認済) | |
・ | 検査体制(実施・運用・組織面)を変更し、品質管理体制を強化。 |
3.大日本塗料報告/不適切行為を認めた製品の安全性・性能について |
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・ | 塗料を構成する成分に異常は確認されず、塗膜組成は正常品と同一であったこと。 |
・ | 逸脱を認めた検査項目を除く、いずれの検査項目に関しての結果が合格であったこと。 |
・ | 社内検査項目の加熱残分が規格値内管理されていたことから、不適切行為があった検査項目に関する逸脱が当該製品の性能に影響を及ぼさないこと。 |
・ | 不適切行為を認めた期間の製品についても、対象となるJIS規格に規定される各種試験に合格していること。 |
以上の事由により、品質や安全性に問題はないと判断 |
【問合せ先】
一般社団法人全国鐵構工業協会 総務部 滝本
TEL 03-3667-6501 FAX 03-3667-6960
E-mail somu@jsfa.or.jp
2024年1月26日