品質管理体制の強化に向けて
~技術者資格の管理厳格化について~
昨年、当協会構成員の大臣認定取得工場において技術者資格に係る不正が発覚し、性能評価取消し及び国土交通省の認定取消しとなる事案が発生しました。
鉄骨製作工場においては、品質管理体制のもとで構造物の適正な品質を確保することは責務であり、その遂行にあたっては、技術者・技能者資格の適正な管理が欠かせないにもかかわらず、このような事態となったことは当協会としては誠に遺憾であります。
鉄骨業界全体の品質への信頼を確保するため、あらためて品質管理体制強化に向けて構成員の皆様には以下の事項の実施をお願いいたします。
- 上記の不正事案は、社内の技能・技術資格者の取得状況、有効期限等を一元的に管理している担当者が、有効期限満了に伴う更新手続きを失念していたことを隠すために個人の判断で資格者証を改ざんしたことによるものであることをふまえ、技能・技術者資格取得、有効期限・更新状況の把握と管理に関し、一覧表などで整理するとともに複数の担当者・管理者が定期的に確認するなど、管理の徹底を図ること。
- 大臣認定工場については、認定のための審査時の品質管理体制に変更があった場合には、速やかに審査機関に届け出ること。
- 2019年度から実施している大臣認定工場のうち審査3年目の事業所の品質管理体制の状況調査を今後も実施しますので、これに協力すること。
2022年1月24日