高規格材鉄骨製作支援制度の紹介
近年、鉄骨建築の高層化と大型化に伴い、550N/mm2級の冷間プレス成形角形鋼管柱やBH梁の適用が増加しています。一方、鉄骨製作工場の認定制度においてHグレードは520N鋼までの製作しか認められないため※1、Hグレード工場が550N鋼適用鉄骨を製作する場合は、工事ごとに溶接施工試験を行い、設計者・施工者や行政等の了承を得る必要があります。このため、設計や工期等の変更に柔軟に対応できず、高層鉄骨の需要に十分に応えられないことが問題となっています。
この対策として、当協会では関係諸団体の協力を得て、工事ごとの溶接施工試験を省略することを目的に、鉄骨製作工場が550N鋼適用鉄骨適用鉄骨の製作に関して十分な技術力と品質管理能力を有すること設計監理者や行政等に説明することを支援する制度を構築し、2018年3月から運用を開始しました。
設計事務所およびゼネコンの皆様が550N鋼適用鉄骨の鉄骨製作工場を選定するに当たって、これらの工場も候補に入れることにより、工期変更等へのより柔軟な対応が期待できますので、ご検討の程、よろしくお願い申し上げます。
また、鉄骨製作会社で今後550N鋼適用鉄骨まで製作能力の拡充をお考えの方は、会員専用コーナーに「制度の利用の手引き」や「申請書式」等の資料を用意していますので、是非ご利用ください。